新たなフルサイズ中判デジタルバックとストロボジェネレーターの新調後、初めての共同制作は2013年11月。初のロケであった。メイキング撮影にはフォトグラファーの豊永拓万氏に協力をいただいた。
以前からロケ撮影の話は上がっていたのだが、新調したジェネレーターがバッテリータイプであるため、屋外使用を早速試してみよう、ということと、ロケにおいてどのようにスタジオと同様の逆光・フレアを表現するか、というテーマを設けた。
かなり実験的な撮影であり、[太陽光の順光環境下でのストロボによる逆光]などは、ここに掲載するにはクオリティ的に厳しいものもあったが、太陽がある中でのライティング方法、太陽光の向きとストロボ光の向きの組み合わせ方、フレアの入り方やコントラストのつき方など、様々なデータを取ることができ、今後の課題も多いに得ることができた。しかし正直、この現場はレタッチャー泣かせであった。
Model : Kana Hondo Photograph : Yusuke HOMMA Retouch : Takaaki Yoshida
Model : Kana Hondo Photograph : Yusuke HOMMA Retouch : Takaaki Yoshida
Making photo : Takuma Toyonaga
まず、現場でのモニタ確認が事実上不可能(日除けに入れていたとはいえ…)である中、最低限の確認をRGB値とヒストグラムで行った撮影結果が左である。この現場ではさすがに補助光の光量が不足しており、スタジオであればもっと最終形に近いRAWデータが得られるのだが、素材としてみればバランスは良い。
逆光・フレア・ハイキーの方向性は決まっているため、写し取られているフレアを引き出しながら全体をハイキーに振っていく現像になる。意外と上手くいった。