そしてもう一つ、フォトレタッチャーとして現場に入ると多々覚える違和感について記しておきたい。
フォトレタッチャーは、時にクリエイティブスタッフの頭数に入れてもらえず、現場入り前に打ち合わせが進んでしまっていたり、時にスタッフクレジットに掲載されず、モデルさんやエディターさんから「この人は何なんだ?」と思われたり、場合によってはフォトグラファーのアシスタント、さらには見学者扱いまでされてしまうことがある。デジタルオペレーターとして扱われてしまい、話が違う、なんてことも。
HOMMA氏はいつも現場で「レタッチャー」と紹介してくださるので助かっているが、「フォトレタッチャーの地位向上」の必要性を痛感させられる現場がとても多いのだ。
2014.1.18
そこで、「アウトプットのクオリティ向上のための啓蒙活動」と並行して「フォトレタッチャーの地位向上」のための活動をしていくことを決意した。
「アウトプットのクオリティ向上のためにはフォトレタッチャーが必要である」との理解が仮に浸透したとしても、フォトレタッチャーそのものの地位が向上できなければ、ビジネスとしてのフォトレタッチは成立できない。
フォトレタッチャーがクリエイティブスタッフの一員として、仕事としてやっていけるようにするためにも、私はプロのフォトレタッチャーとして、この2つをテーマにしてHOMMA氏とのコラボレーションを進めていく。