none Session

 コラボレーションの記録をWeb掲載するにあたり、この企画に名前を付ける必要が生じた。当初は仮で「Collaboration with Yusuke HOMMA」というタイトルを付けていたが、それで行くわけにはいかない。

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2013.11.23 Photograph : Takuma Toyonaga Retouch : Takaaki Yoshida

 タイトルについて相談を始めたのが2013年12月6日。「フォトグラファーとフォトレタッチャーが組むという、広い括りで捉えたタイトルを考えたい」とHOMMA氏に伝えた。
 12月8日、「セッション」という言葉を提案・CaptureOneの撮影単位もセッションであり、やっている内容もセッションに近いということで、その線で行くことに。
 12月14日、改めて「Neo Session」というフレーズを提案する。「従来にはない、写真制作における新形態のセッション」という意味を込めた。しかし、それに対してHOMMA氏から出てきたのが「none Session」。私は驚いた。「セッションだけどセッションではない。単に互いを迎合するだけではないという意味も込めて」と説明を受ける。とにかくインパクトが大きく、さすがだなと思ったのだが、セッションを否定するタイトルに若干戸惑った。
 その後、何度かやり取りを行う。
 「普通のタイトルは面白くない。芳田さんも自分もやりたいことをやりつつ、ただし根底では統合するという考え方。今やっていることにも外れていないはず」と説明され、「noneはneoからの言葉遊びであり、Neoはレンタル屋のGeoを連想してしまうし、偶数が好きだから」という何とも彼らしいコメントをもらう。
 そして翌日、タイトルを「none Session」に決めた。

 第5回共同制作のメイキング撮影はフォトグラファーの豊永拓万氏に協力をいただいたが、このメイキング撮影は、Collaborationのページに掲載する「none Session」のページへ誘導する画像の撮影も兼ねていた。
 写真の中から適するものを選び、タイトルを合わせ、公開に向けての体裁がようやく整ったのが12月24日。関係各位への掲載確認を急ピッチで進めながら、1つ目の記事を公開したのが12月31日。このサイトが10周年を迎えた年ギリギリに、10周年企画として掲載を開始したのだ。

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